私の罹患している病気 その壱「うつ病」

うつ病

私は「うつ病」を患っています。

もう、かれこれ10年以上の付き合いになりますが…

ここでは、この病について、少しだけお話しをさせてくださいませ。

うつ病はなぜ起こる?

うつ病も今やメジャーな病気の1つになりました。

何といっても5大疾患に数えられてしまうほどですからね。

5大疾患とは

がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患

うつ病はこの中の精神疾患に当てはまります

それでも精神疾患、といった点から敬遠される方も多いかと思います。
メディアでも色々と取り上げられたりもしていますし、様々なイメージはあるでしょうが、傍から見たら、

「こんなブログが書けているなら、うつ病なんかじゃないんじゃないの?」

と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、うつ病は寝て治るような病気ではありません。

うつ病の現状とは

そう、お薬を飲んでいるから、まだ何とか普通並みでいられるようなものでして

ひどい時はお薬を飲んでいても、1日中布団に横になったままという日もあったりします。

例えば、

  • 家事もできない
  • 外に出るのも億劫
  • シャワーを浴びるのも面倒
  • 気持ちは憂鬱

自分で自分がコントロールできないもどかしさとの戦いです。

よく心の病とか心の風邪とか言われますが、精神的な面だけではなく、身体への影響が大きいのもこの病気の特徴です。

うつ病は脳の病気

何よりこの不調、実は脳内物質に関わって起きています。

脳の伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン等)の異常により起こっているのがこの「うつ病」と言う病です。

心と言うよりは、実は脳の病なのですよ。

なので、根性論でものを言って来られるのが、うつ病患者にとっては1番辛いことだったりします。

「気の持ちよう」

「もっと動いた方がいいよ」

と、言ったような発言ですね。

心配して声をかけてくれているのも、わからなくは無いのですが…
うつ病患者にとっては、足を骨折してるのに「走れ!」と言われているようなものなんですよ。

再発するごとに治りにくくなる「うつ病」

うつ病は再発する度にまた次の再発率が上がると言われています。

そもそもが、うつ病と言う病気は、状態が良くなってきたからといっても「完治」とは言いません。

寛解」という言葉を使います。

これは

「治ったような感じではあるけれど、またいつどうなるかわからないよ?」

という曖昧な状態ですね。

それだけ、うつ病は再発のリスクが高い病気なのです。

治ったつもりでいたのが甘かった

事実、うつ病を甘く見ていた私は

ぷちレム
ぷちレム

もうこれで大丈夫!

と、勝手に自己寛解宣言して、通院を止めてしまい、後に再発・重症化と言う事態を招いてしまったと言う過去があります。

先にうつ病は脳の病気、と述べましたが、記憶障害等かなり根深くダメージが残ってしまうことが多いです。

なので、治ったように見えても、うつ病に罹患する前のような状態とは明らかに違ってしまうんですよね。

私は記憶の部分で顕著に後遺症が残りました。

そのため、新しい仕事についても教わったことが覚えられなかったり、ミスを繰り返しすることが多くなり

最終的には身体にも動悸などの症状が出始め、心身ともに疲弊し、病院へ。

うつ病再発の診断が出て、辞めざるを得なくなりました。

うつ病と共存するということ

そんなこんなで、うつ病との付き合いはもう延べ10年以上になります。

もちろん、一番最初に病名を告げられた時は、この病気を受け入れるまでの葛藤と言うものもありました。

でも、なってしまったものは仕方がない。

もうここまでくると、うつ病も生活の一部というか、共存していくしかないと言う感じですね。

配偶者との死別が加速させたうつ

まして今、私は 配偶者との死別 と言う、ライフステージ上でのとても大きなストレスを受けています。

この出来事が、元々のうつ病をさらに加速させた、と言っても過言ではないでしょう。

亡くなってしまった者は生きて戻っては来ません。

そう、頭ではわかっているのに

このどうしようもない哀しみは、自分自身が死ぬまで終わる事はありません。

後は残りの人生、どうこの病気と向き合っていくか?

それを考えつつ、何とか1日を生きてみる、現在はそういった状態です。

夫さんがいた時は、精神面でも、生活面でも、とても助けてもらっていました。

料理とか掃除とか、マメにやってくれた人だったし、一緒にいるだけで心が落ち着きました。
私は自己肯定感の低い人間なので、夫さんの存在に本当に救われていたと思います。

今となっては、もっとちゃんとお料理とか作ってあげたかったなぁ、あれもこれも、してあげたいことがたくさんあった、と後悔すること仕切りですが

そうした自分にとって大切なパートナーとの別れは、本当に心に大きな影を落とし、生活にも多大なる影響与えるものと思います。

まとめ

普通の人でも、ちょっと憂鬱だなとか、心が弱くなる事はあったりするでしょう。
うつは境界線が曖昧な病気ではありますが、誰がなってもおかしくない病気です。

また、人生には様々な節目があります。

入学、卒業、就職(仕事)、結婚、出産、子育て、離婚、死別…etc …

悲しいことばかりではなく、嬉しい出来事だって、うつ病の引き金になり得るのです。
マリッジブルーとか、マタニティーブルーなどが最近は増えてきていますよね。

まだまだ未知なる部分がたくさんある病気なのだと思います。

なので、うつ病に関してのちょっとした情報等も、現役のうつ病罹患者として、これからここに綴っていけたらいいなと思っています。

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