↑ シャレじゃないですよ?(苦笑)
家庭環境の遍歴がうつに至った原因の一つというのはあるよなぁ、ということで、ザッとその辺の振り返りなんぞをしてみようかと思います。
わざわざ人様に言うような生活でもありませんが、ご容赦くださいませ…
家庭環境的なことを少々
ウチは子供達が小さな頃から、遡れば結婚して子供ができるまでも共働きでした。
とはいえ、決してゆとりがあるわけではなく、私も働かなければ家計が回っていかないという理由からです。
元ダンナは与えられたことはそつなくこなすものの、欲のあるタイプではなく、何度かの転職を経ても生活が楽になることはありませんでした。
私も出産を機に一旦は専業主婦になりましたが、ほぼ年子で生まれた二人の息子を抱え、家事や育児に追われながらも生活に困窮するわけにはいかず、自分もまた働くしかない、と考えたのです。
育児との両立を考え、扶養範囲内でのパート勤めをしていましたが、元ダンナの給料を変えることはできないので、私があともう少し働けたら…というジレンマはいつもありましたね。
実際、ちょっとしたアルバイトの掛け持ちをして同時期で3カ所に勤めていた、という時もありました。
その頃の私は「亭主元気で留守がいい」というよりは、「家庭を顧みてくれる人」が良かったんですね。
家のことはそれなりにやってくれる人でしたし、子供の行事などに参加することも積極的でしたので、自分に多少負担があっても「まぁいいか」と思うようにしてましたけど…
よくよく考えてみれば、仕事も家庭も両方充実してる男性もいるわけで、どちらか一方、という考え方自体間違ってたと今なら思いますけどね(苦笑)
元ダンナに オレ様的なところが多々出てきた!
まぁそうして十数年、相当な紆余曲折(←ここではあえて省きますが)を経た後。
子供達も義務教育が終わり、大分手が掛からなくなってきた頃からでしょうか。
元ダンナが今まで残業のあった会社から定時で上がれる会社へ移りました。
それに伴い、知人のつてで、夜からアルバイトに行くようになったのです。
そうしたら、どうも「オレはこんなに頑張ってる」みたいな態度が多くなってきたんですよね。
家のことは大体私が仕切ってきていたので、(いわゆる“かかあ天下”ですな)もっと自分ポジションを誇示したいところがあったのかもしれないのですけど…
でもね、アルバイトでも何でも、外で仕事ができるのは、それ相応に家族が協力し合ってるからだと思うんですよ。
私自身、ずっと仕事をしてこれたのは、先ず子供達の理解と協力があったからこそ、と感謝してますし。
実際、帰宅してからまたバイトに行く元ダンナのために、私は早めに夕食の支度をし、子供達はお風呂の準備をしたり…と皆でサポートしてましたからね。
それまで私なりに夫、父親という存在を立てるようにもしてきていたつもりでしたし。
だから「自分だけが偉い」的な態度は凄くカチーン、ときまして…。
だったら私も同じようにやってやろうじゃないかい!
と、深夜のフード系バイトをプラスしたりもしてました。
「まだ頑張れる」と思っていた私
そうして文句言わせない環境を作りましたもの。いやー、ホント、負けず嫌いですよね!(苦笑)
この頃はそれだけまだ気力も体力もあったんですよ。
でも、その後もチラホラと気に障るような言動が出るようになってきて、少しずつ感覚のズレを感じるようになりました。
それでもまだ私自身、健康で病気らしい病気もしたことがなく、やってこられたから良かったのかもしれません。
「まだ頑張れる!」 ずっとそう思ってました。
その後、自分でも気付かないうちに蓄積させてしまったツケがやってくるとは、この頃にはまだ知る由もなかったのです。
うつかもしれない、と思ったキッカケ
当時、私はフルタイムで仕事をしていました。
いわゆる一般事務、というやつです。
小さな会社でしたので、事務員は私一人。
大変さもありましたが、自分の自由にできるところもあり、日々そつなく仕事をこなしていました。
心身へと現れた変化
ところが、ある年の冬も近づいてきた頃から、虚無感に襲われるようになったのです。
なんだか、心に小さな欠けが起こったような感じ、といったらいいのでしょうか。
その時は多分、日も短くなってきて季節的に憂鬱な感じがしているのだろう、そんな風に思っていました。
ですが、その年は身体にむくみが出たり、帯状疱疹にかかったり、とあまり体調が思わしくないことが続いており、内科にもかかっていたのです。
これがそもそも身体からの “シグナル” “予兆” だったのかもしれません。
夫婦喧嘩が大きなショックに
その冬、家で元ダンナとケンカをしました。
本当に些細な事からだったと思います。子供や私に対しての理不尽な物言いに私が反発したのです。
ですが、そこから今までの中で一番酷いケンカに発展しました。
「女性に手は出さない」というのが信条、などと言っていた元ダンナでしたが、その時の私は、胸ぐらつかまれて床に投げ飛ばされたのです。
そんな事も初めてでしたので、もちろん驚きもありました。
ですが、私もかなり気が強い方でしたので、やれるもんならやってみろー! くらいに、その時は必死に構えました。
ただ――
その時、その場にいた子供達が、遠巻きに見ながら「どうしていいかわからない」といったように固まったままだったんです。
子供にしてみたら、父親は怖いものという意識があったのでしょう。
でも… 私は、かばって欲しかったんですよね。
急にこの世にポツネンと取り残された感覚になりました。
そして
自分はこの家族のためにずっと盾になってきたつもりだったのに…
私ってなんだったんだろう?
そう思った瞬間、
張り詰めた糸が切れたような、
細い枝がポキリと折れたような、
そんな気がしました。
仕事にならない…!
それから程なくして、仕事中に異変は現れました。
頭の中に霞がかかったようになり、ぼんやりとして考えがまとまらなくなってきてしまったのです。
普段行っている作業が思うようにできない。集中力も落ちてしまう。
身体も疲労感が激しくなり、眠れないようにもなりました。
焦りと不安の中、思ったのです。
嗚呼、これは普通じゃないな。
病院に行こう、と。