うつ病の症状で多いのが、睡眠障害です。
眠れない、とか早く目が覚めちゃう、とかですね。
「眠れない」から始まって
私の場合は、まず “寝付けない” でした。
どんなに疲れていても、布団に入っても眠くならない。
タイミングを逃すと、頭の中で色々な事が巡ってしまい、寝はぐってしまう。
なので、お薬も入眠時に効果のある「超短時間型」のタイプが出されました。
*睡眠薬の作用時間
- 超時短型: 2〜4時間
- 短時間型: 6〜10時間
- 中時間型: 12〜24時間
- 長時間型: 24時間以上
いずれも半減期(*服用した薬の濃度が半分になるまでの時間)です。
感激の目覚め!?
【ノートより】
こんなにスッキリ目覚められるものなのか?!
…これが朝一の感想。
朝までスコーン、と眠りにつけた感じ。
あのモヤモヤとした頭痛も、ほぼ無し。
一体今までどれだけ浅い眠りだったんだ?
と 思わずにはいられない。
…いやぁ、この日の朝、カーテン開けた時の日差しの眩しさ、清々しさを今でも覚えています。
そのくらい自分では大きな衝撃と感動がありました。
ところが、ぐっすりと眠れていたのは始めのうちだけ。
段々朝早くに目が覚めるようになってしまい、そのうち眠っていても夢ばかり見るようになってしまったのです。
毎晩 夢のシネマパラダイス
「超短時間型」の睡眠薬はせいぜい4時間くらいしか効果が持ちません。
ですから、薬の効果が切れる頃には浅い眠りになっていたのでしょう。
毎晩、(毎朝?)そうした時間になると、映画でも見るように、長ーい夢を2本、3本立てで見たりするのですから、たまったものではありません;
実際、夢ってそんなに長い時間見ているわけではないらしいですけど、当人にしてみたらえらく長い時間に感じますしね。
それに、本当に映画でも見ているかのように、自分が登場人物であっても、その場面を見ている自分が他にもう一人いるんですよ。
そういう感覚の時ってありませんか?! 疲れるんですよね、コレ;
結局はいつも「寝た気がしない」といった状態でした。
安定剤の増量
私は安定剤と睡眠薬の効果を併せ持つお薬も出されていたのですが、そちらの効果が「短時間型」で 6~10時間程度。
最初は不安感を軽減させるために日中2回飲む処方だったのですが、
それが2か月後には 1日3回 毎食後になり、
4か月後には1日4回 毎食後・就寝前 になりました。
このお薬が就寝後にまで追加になったのは、入眠タイプの睡眠薬だけではまかなえなくなったからでしょう。
そしてこの後、睡眠薬自体も種類が増えることになってしまいました。
現在、寝る前のお薬は?
現在は諸々のお薬合わせて、計7錠を寝る前に飲んでいます(これが多いのか少ないのか分かりませんが)
睡眠薬も昔に比べると、眠らせる、と言うよりは、眠りのリズムを整えるといったような穏やかな作用のタイプも多くなってきました。
そうした様々な薬の組み合わせにより、今のところ、これで1日合計 9〜10時間ぐらいは眠れています。
普通の人に比べたら、寝ている時間は長いかもしれませんね。
でも、やはり薬を飲まないと、なかなか眠くはなりませんし、寝た気がしません。
先生も睡眠時間が取れないよりは、お薬を飲んでもきちんと眠れた方が良い、と言う考えなので、これはこれで良しかなと思っています。
まとめ
うつ病になると、大体の人は睡眠障害がセットになっているような感じではないでしょうか。
眠れない(入眠障害)、途中で起きてしまう(中途覚醒)、朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)…
どれも辛いですよね。
いずれにせよ、まとまった睡眠がとれないと言うのは、それだけで身体も疲れます。
先にも述べましたが、疲れを持ち越す位なら、少しお薬の力を借りてでも眠りの質を上げた方が良いのではないかと思います。
それくらい うつ病での睡眠障害は根深いものですから。
依存性や耐性などで睡眠薬を敬遠する方もいらっしゃるかと思いますが、その辺りは、担当医の先生ともよく相談してみて下さいね。