うつと診断されて暫くの頃、喋るのがゆっくりになっていることに気付きました。
喋りはスローモーション
頭の中で、自分が話すことを確認しながら喋っている感じ、というんでしょうか。
普通は思ったり考えたりしていることが、スッと口から出るものだと思うんですけど、それがワンクッション置いてからになってるような、言葉を咀嚼してから口に出してるような…という状態でした。
「あれ…? なんか、ペースが変だな…」 と、薄々感じるようになったのです。
「なんで、…マネするの?」と言われて
その頃、ちょうど「フリーター家を買う」 というドラマをやってまして、そこに出演していた女優の浅野温子さんが、うつ病を患った母親役だったんですね。
で、やっぱり演技でもスローな喋り方だったわけですよ。
そうしたら、そのドラマを見た元ダンナが私に
「なんで、ドラマの喋り方マネするの?」
と、言ってきたんです。
…… え?! ですよ。
自分じゃあ、ちゃんと喋りたくても脳が追い付いていかないんだよ!!
好きでこんなペースで喋ってるわけでも、マネしてるわけでもないわ!!
と、もの凄く心外に思いました。
なんか、マネして構って欲しいと思われてるようでもありましたし。
普通の状態の人からしたら「なんで?」と思うようなことがうつ病では起こります。
そこで「なんで?」と言われたら、答えようがないし、落ち込むしかないです↓
だって、頭にきたところで、言い返す気力も減退してるんですから。
だから ぐっと言葉を飲み込んでしまうことも多かったように思います。
現在の “話す“ ということに関して
うつ病? 加齢?!
もうこれは、うつのせいなのか、歳のせいなのか、定かでないようなところもあるんですけど(苦笑)
昔よりは捲し立てて喋るというようなことはなくなりましたね。
甲状腺機能低下症の影響もあるかもしれないのですが、声枯れ(掠れ)っぽいところが出てきたような感じもしますし。
明らかに言えるのは滑舌が悪くなったことでしょうか。
なので、ゆっくりというよりは、気をつけて丁寧に喋るようにしている感じです。
ただ、うつ病のせいか、喋ることがまとまらない(まとまってない)なー、というのは診察の時などに感じます。
要領よく話せてないな、と思うことは多々ありますね。
これも頭の働きが鈍くなっているせいでしょうか。
独り言が増える
夫さんを亡くしてからは、圧倒的に独り言が増えました。
夫さんに向けて喋っている時もあれば、自分自身何か行動しながら自分に対して呟いていたり。
朝は「おはよう」から始まり、
夜の「おやすみ」まで
何かしらか 喋っている時間がありますね。
「行ってきます」とか「ただいまー」とかも夫さんに向けて必ず言います。
側から見たら,ひとりで何やってんだ、って感じに見えるかもしれないんですけど、話しかけずにはいられないんですよ。
ふと、返事のない現実に打ちのめされて涙することもありますけどね…
そんな時は
「何で返事しないのよー!」
とか、写真に向かって拗ねたりしてます。
おうち引き篭もりの私ですが、全くの無言で過ごすということはできそうにありません。