結構これって、当人にとっちゃあ大きな問題だと思うんですよね。
普通病気っていうと痩せるイメージがありますけど、うつ病ってそうとばかりは限りませんから。
ということで、どちらも体験した身から双方について書いてみたいと思います。
うつ病になって痩せる場合とは
先ずはうつ病になって痩せる場合について考えてみたいと思います。
食欲が落ちる(減退する)
なんといってもコレです。やる気も出ないし食欲も出ない。
食べる事すら疲れる。おっくう。
で、食べる量が減れば痩せる。
順当な原理ですね。
うつ病診断の中には、この食欲減退、体重が落ちるといったことも項目に含まれています。
うつ病ストレスでの体重減少は、食欲不振になるとあっという間に進みます。
私もピーク時の体重から最大10kg以上は減りまして、周囲に驚かれました。
病的な痩せ方、って感じで、とてもダイエットなどには見えなかったようです。
休まなければいけないのに休める環境ではない
本来ならうつ病は身体も頭も休ませなければいけません。
本来のキャパシティーを超えてしまったからこそ、心身共にSOSを出しているような状態だからです。
でも…うつ病になったからといって、簡単に仕事や家事を休むこともできませんよね。
結局、エネルギー不足の所にムチ打って動くことで、必要以上の体力、気力の消耗が起こります。これで痩せていってしまうわけです。
大体こうした症状は、うつ病の急性期に起こりやすいのではないかと思います。
やはり無理をすればそれが顕著に表れるということですね。
うつ病になって太る場合とは
次にうつ病になって太ってしまう場合とはどんな時でしょうか。
お薬の副作用で太る
向精神薬の副作用として、「太る」(太りやすい)ということが挙げられているタイプのものは結構あります。
最近の向精神薬ほどその傾向は低くなってきているようですが、体重の増減を副作用としているものは割とあるのです。

そうでなくても向精神薬の副作用って多いですからね…
お薬を飲みだしてから体重の変化があった場合は、そうしたことも考えられるかもしれません。
動けないために消費カロリーが減る
サスガに頑張り切れなくなると休むしかなくなり、お布団とお友達状態に陥ったりします。
休職など 休める環境になると、それまでの反動で動けなくなってしまうので、そうなれば当然消費カロリーは減ります。
なのに食事は普通に食べてしまうと…体重は増えますよね。
(寝てる分 食べなければそうでもないんでしょうが)
急性期以降、回復期頃~慢性化したあたりになってくると、こうした事が起こるような気がします。
だるい、動けない、食事もそんなに採ってるつもりもない…のですが…なぜか太る;
私がかかっている内科の先生に言わせると
“ 需要と供給のバランス ”だそうです。
自分じゃあそんなに食べているつもりではなくても、それ以上に動いていない。
結局入ってくるものと出ていくものでどちらが多いかという単純なことなわけで、太るということは動くのが足りないってことらしいです;
だから本当は散歩とか軽いウォーキングくらいはした方が良いんですけど、ダメな時はそれもおっくうなのがうつ病の面倒なところですよね(トホホ;)
うつ病ではなく、他に原因がある可能性も
私は激ヤセ以降、再発後にやっと仕事からも離れて身体を休める時間がとれるようになり、その分寝てることも多くて…
で、食べているのは普通くらいのつもりだったんですけど、結構太ってきてしまったんです。
ヤバいな~、動いてないからかな~; と思って家の中ではちょっと筋トレ的なことしたりとかしてたんですけど、一向に減らず。
それが、健康診断の時に異状が見つかり、検査してみたら…
なんと、甲状腺機能低下症(橋本病)だったんです。
この病気は代謝機能が低下するので、太ってきてしまうという症状が出るのですよ。
体重増加にはこうした他の病気の影響がある場合が無きにしも非ずです。
女性の場合はPMS(月経前症候群)とか、更年期とか、色々と太ってしまう要因もあると思うので、うつ病だからといって痩せるとは限りませんよ! と思います。
まとめ
普通、病気っていうと「痩せる」というイメージがあるじゃないですか。
それが太ってしまうと
「ラクしてるんじゃないの?!」 と思われそうで、それがなんか嫌ですよね…何だか「怠け者」と思われていそうで。
「太る病気だってあるんだよ!!」 と心の中では叫んでおりますが…
そうなってしまった場合には、薬の副作用、他の病気の罹患、そして何より
“ 動こうと思っても動けない“ うつ病の体調。
これらを周囲にもご理解頂きたいと思います。
本人は だるーい、と思いつつも、ちょっとは動かなきゃな~;と反する感情の狭間で凹んだりしてるので。

特に女性は太ってしまう方が凹み率が高いんですよ!(切実)