昨日は七夕でしたね。織姫と彦星が1年に1回だけ会うことのできる日です。
1年に1回、ということを、あなたならどう思いますか?
多分、多くの人が「1年に1度しか会えないなんて」と思うのではないでしょうか。
夢の中だけでも出てきてくれることを願う
私のような死別を経験している者からしてみたら、
『1年に1回でも会えるのなら嬉しいのに」
そう思ってしまいます。
確実に会えるのであれば、1年位我慢できる!とさえ思います。
だから、七夕前夜には、
「せめて夢の中だけでも出てきてくれますように」
と、写真の夫さんに向かって語り掛け、心の中でも願いながら休みました。
夫さんの気配がする!
その晩、というか早朝頃でしょうか。
夢うつつの状態の中、ベッドで寝ている私の隣で人が横になっている気配のようなものを感じました。
そして、気配は起き上がり、廊下(トイレ)の方へ向かったのです。
私はこの不思議な感覚にドキドキしていたのですが、なぜか瞼が重くて、開かないのです。
その気配は、またスッと横に落ち着きました。
『ああ、これは絶対に夫さんだ!」
少し怖いような気持ちもあったものの、懸命に目を開けようとしました。
身体全体は金縛りにあったように重く、動きません。
恐々ながら、やっと少し瞼が持ち上がった気がして、その姿を確認しようとした途端、
目に飛び込んできたのは__
夫さんが亡くなってから置いてあるクマの抱き枕。
その向こうに人影はありませんでした。
ドッと身体中から力が抜けてしまい 、そのまま また眠りに落ちてしまいました。
気配だけでも嬉しかった
起きてから、やっぱり夢だったんだな、と思うと同時に、やっと夢に出てきてくれたんだ!と、嬉しくなりました。
実は、亡くなってから、夫さんは全くと言っていい程夢に出てくるという事が無かったのです。
本当なら、ちゃんと顔も見えて、2人でいる夢がいいな、とは思いますが、それでも、「気配」という形で近くにきてくれた、と思うだけで心が浮き立ちました。
やっとお願いを聞いてくれた、1年にいっぺんでも、こうして会いにきて欲しいな、と。
七夕の日の奇跡のような気がしていました。
段々気持ちが落ちてゆく
ところが、喜んでいたのも起きて暫くの間だけで、
今度は段々と寂しい気持ちへと変わってきてしまったのです。
「どうして居ないんだろう」
いつもの素朴な疑問として持ち続けている気持ちが、気配を感じてしまった今日は更に輪をかけて強くなっていきました。
逆に「実体がない」ということを改めて突きつけられたようで…
かえって辛くなってきてしまったのです。
夫さんが今まで夢に出てこなかった理由が分かった気がしました。
「嗚呼、こんな辛い気持ちになるから、わざと夢からも遠のいていたんだろうな」
そう感じずにはいられない程、久しぶりにボロ泣き状態。
ベッドにも、ソファにも、ダイニングやキッチンにも居ない夫さん。
その現実にまだこんなに打ちのめされてしまう自分。
久しぶりに残っていたお酒にも手を出しました。
(普段はお薬を飲むので、飲酒はしません)
テーブルに夫さんの写真を置き、昭和の曲をかけながら嗚咽状態。
ひとしきり泣いて、ベットに行ってからも気持ちは落ち込んだまま。
「なんで私は一人で居るのかなぁ」
「何のために私は生きているんだろう?」
もう何回となく繰り返した自問自答で、また寂しくて苦しくて…
私の所ではお天気でしたので、
「織姫と彦星は逢えてるのかなー、1年に1回だって、逢えるだけマシだわ!!」
と、負の感情も沸々…
そしてこの動画でトドメの号泣。
↓ サヨナライツカ
・・後は夫さんの写真と、いつものように喋りながら寝逃げしました。
亡くした痛みは消えない
ここ暫く、感情が枯渇して泣けないような状態だったのですが、その分も併せてと言わんばかりに泣きまくりましたね。
一晩置いて、今朝は少し落ち着きましたが、気持ち的にはちょっと落ち気味です。
身近で大切な人の死は、いつまで経っても払拭することなどできません。
心の傷というよりは、自分の半身模擬取られてしまったくらい大きなダメージですから。
安倍晋三(元首相)の訃報にあたって
これを書いている(打っている)時に、安倍晋三(元首相)さんの訃報がニュースで入ってきました。
選挙の応援演説の場で銃撃されて重体、といったニュースが日中に流れてきてはいましたが、亡くなったとなると、やはり胸が痛みます。
私はテレビを見ない人なので、ニュースは字面でしか目にしませんが、やはりショックでした。
平和と言われているこの日本での狙撃事件。
とても 安らかに逝けるような状況ではないですよね。
無念の死だった事と思います。
そして何より、遺された奥様の悲しみと、この先の深く永い寂しさを思うと…辛いですね…
今回のように、亡くさなくとも良かった筈の命が奪われるような事件や事故が、今後起こることのないよう祈るばかりです。
最後になりますが、
心よりご冥福をお祈りいたします